成長途中にあるお子様の場合、成人と同じ治療ができないこともあります。逆に成長途中だからこそできる治療もあります。
現代は食事も変化し、栄養価も高いため、永久歯が並びきらずに矯正が必要なお子様が増えています。歯並びに問題があると歯磨きもしづらくむし歯のリスクもあがってしまいます。
早期に咬合誘導などを行うことで歯並びの改善に対応していくことも可能です。
乳歯の重要性
乳歯は丈夫な永久歯が生えるための準備の役割や、永久歯を正しい位置に導くといった役割があります。その他にも、顎の骨の成長や知能の発達、正常な噛み合わせにも影響を与えます。
しかし、乳歯は永久歯よりもエナメル質が薄く、むし歯のリスクは高くなります。仕上げ磨きは大切ですので、ぜひ行ってください。
交換期
5歳ぐらいから乳歯が抜けて永久歯の生え変わりが始まります。乳歯が抜けていないのに永久歯が出てきたら早めに乳歯は抜きましょう。永久歯の生えてくる位置がズレてしまいます。
また永久歯の生えたての時期は、歯の表面が粗造で汚れが付きやすく、歯の高さもバラバラで磨きにくくむし歯になりやすい時期です。乳歯にむし歯があると永久歯もむし歯になるリスクが高まります。
お子様の歯に異常を感じたら、お早めにご相談ください。
むし歯になりにくい歯へ
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中は無菌状態で、むし歯菌はいないと言われています。では、なぜむし歯になるのでしょうか?
むし歯は感染症です。つまり、お口のスキンシップなどを通じて周囲の大人からお子さんのお口にむし歯菌が移り、むし歯に感染してしまうのです。
むし歯菌に感染しやすい時期は、生後1歳7ヵ月~2歳7ヵ月の間です。
この1歳7ヵ月~2歳7ヵ月の間に、お子様と同じ箸やスプーンを共有しない、噛み与えをしない等のお口のスキンシップを控えることで、成長した時のむし歯の本数を少なくすることができます。
お子さまの歯の健康のために意識すべき点
- 甘いおやつから歯にやさしいキシリトールなどが入ったお菓子に変える
- すぐに飲み込ませずによく噛んで食べさせる
- 食べ終わった後はすぐに歯磨きをする
- 歯を磨けない場合には口ゆすぎをする
- 間食の時間は決めてダラダラ食べさせない